エコ意識の高まりを受け、地球環境の保全を行うための建物づくりを行うということ

地球環境の保全や低炭素社会への実現のための建物づくりが求められています。実際にそういう建物を建築していくためには、建築する側だけでなく、建物を使う側のよりいっそうのエコ意識の高まりが欠かせません。 今回は環境に配慮した建物づくりとして、自然エネルギーの活用や建物の緑化、エコマテリアルの使用について解説します。

建物づくりにおいては環境に配慮することが欠かせない

建物づくりにおいて、建物に使用する素材から始まり、建物の施工・運用・維持・改修・解体までいろいろと環境に影響を与えることになります。化石燃料の使用による二酸化炭素の排出量の増加は、地球温暖化や異常気象の原因にもなっているのです。
建物づくりにおいては、エコ意識の向上と共に、環境に配慮することが欠かせなくなっているわけです。建物づくりで環境に配慮する流れとして、うまく自然エネルギーを活用したり、建物の緑化を図ったり、環境に配慮した素材であるエコマテリアルを使用したりしています。

自然エネルギーをうまく活用する

石油や石炭などの化石燃料は限りがあります。それに対して、自然エネルギーを活用することで、エネルギーに限りが無く、環境負荷を軽減可能です。ここでは自然エネルギーの活用方法として3点挙げていきます。

自然換気を行う

自然換気とは、室内外の空気を強制的に入れ替える装置を使わずに、自然の力で換気を実現することです。自然換気を実現することで、省エネを実現できます。自然換気を実現するためには、建物づくりの際にどこで換気を行うのかを設計しなければいけません。
自然換気は、部屋の開口部や壁の隙間の風圧差や温度差を利用して、内外の空気を入れ替えます。建物に風の通り道を作り、風圧差や温度差を利用することで換気を実現します。

自然採光を行う

自然採光を取り入れると、照明エネルギーの削減につながります。自然採光を取り入れることで、部屋の中の明るさをキープできるでしょう。自然の光には、生体リズムを整える役割があるので、室内環境を整えるのにとてもよいことです。
その反面、自然採光を取り入れることで、日射熱による空調の負荷が高まる可能性があります。自然採光を実現するために高窓を確保しながら、室内の気温上昇に備えるために二重のガラス外壁を利用するとよいでしょう。

太陽光発電を利用する

建物の屋上や住宅の屋根などに、太陽光発電を導入しているところがあります。太陽光発電は、光エネルギーを電気エネルギーに変換することで、電気を作りだせます。電気を作りだせる量は日射量によって異なり、天候が悪い時は発電量が落ちてしまう点に注意してください。
太陽光発電を利用するメリットは、電気代が削減できることです。電力会社から購入する分を、太陽光発電で賄う場合は、電気代を浮かせられます。発電で余った電気は、電力会社に売ることが可能です。電気代の削減分と売電収入によって、建物全体の省エネを達成できるでしょう。

建物の緑化を図る

都市の気温が郊外に比べて高くなる現象のことを、ヒートアイランド現象といいます。ヒートアイランド現象を解消する一つの手段が、建物の緑化を図るというものです。ここでは建物の緑化を図る手段として、屋上緑化と壁面緑化を紹介していきます。

屋上緑化を行う

都市部は地価が高いために、なかなか緑を増やすことが難しい傾向にあります。そこで都市部にあるビルの屋上を緑化することで、省エネを実現しようとするわけです。地域によっては、一定規模以上のビルの新築や改築の際に、屋内緑化を義務付けています。
屋内緑化をするメリットは、植物で緑化することで断熱効果を発揮し省エネを実現することです。植物で太陽光を断熱することで、冷暖房効率が向上。また屋内緑化は憩いの場としても活用されます。

壁面緑化を行う

屋上緑化とともに注目されているのが壁面緑化です。壁面緑化とは、建物の壁面をつるやヘデラなどの植物で覆うことをいいます。壁面を植物で覆っているために、建物内の温度が一定に保たれ、冷暖房効率の向上につながります。壁面緑化は、外から見た時にとても目立つので、とても癒しを感じるのではないでしょうか。

エコマテリアルを積極的に利用する

建物づくりで用いられる素材は汎用性が高い反面、石油や石炭などの化石燃料や、環境面に問題があるものが使用されていたりします。こういうものを使い続けると、地球温暖化の原因になったり、人体に悪影響が出たりすることが懸念されます。
エコマテリアルとは、環境のことに配慮し、なおかつ品質が高い素材のことです。建物づくりを行ううえで、いろいろな素材が用いられます。そもそもの素材をエコマテリアルにすることで、建物づくりにおいて環境負荷を下げられます。
これからの建物づくりにおいて、エコマテリアルは欠かせない視点です。エコマテリアルを積極的に利用することで、後に続く世代のために少しでも地球環境を守るようにしましょう。

まとめ

今回は建物づくりのエコということで、環境に配慮したことについて紹介してきました。昨今の環境意識の高まりにおいて、建物を作る時からエコ意識をもって行わなければいけません。少しでも省エネ意識や自然の活用などを図っていく必要が出てきます。

エコに配慮した建物づくりをお願いしたい場合は「ぶるーりっじ」までご連絡ください。当社では、積極的にエコマテリアルを利用して、環境に配慮した素材を活用しています。これからも地球環境に優しい建物づくりを行ってまいります。
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